こんにちは。院長です。
前回に引き続き、高齢者の腰痛シリーズ第2弾です。
前回は「退行変性疾患」についてお話ししました。
今回は、腫瘍が原因である場合の腰痛「腫瘍性疾患」のお話です。
- ※あくまでも、こういう場合もあるという知識としてのお話です。
すべての腰痛が腫瘍に繋がるわけではないことをご理解の上、以下お読みください。
腫瘍性疾患(しゅようせい しっかん)は、大きく分けて2つの場合が考えられます。
①脊椎腫瘍(せきつい しゅよう)
特徴としては、安静時でも(横になっていても眠っていても)痛むのが最大の特徴です。
特に夜中に強く痛む場合が多いです。
進行すると、膀胱直腸障害と言って、排尿・排便を自分でコントロールできなくなることがあります。
②脊髄腫瘍(せきずい しゅよう)
特徴としては、脊椎腫瘍の場合と同じく、安静時にも痛みがあることです。
また、同じように、夜中に激痛を伴うことがあります。
異なるのが、横になっていると痛みが強く、起き上がると楽な場合があります。
この場合、早期から膀胱直腸障害があり、排尿・排便を自分でコントロールできなくなることがあります。
〈脊椎と脊髄について〉
- 脊椎とは、一般的に背骨のことを言います。
- 椎骨と呼ばれる骨が、椎間板というクッションを挟み、首からお尻まで繋がっています。
その中を脊髄と呼ばれる神経が通っています。
以上です。
上記の特徴を読んで、もし気になる箇所があった場合は、早急に専門医への受診をお勧めします。
次回は「感染性疾患から起こる腰痛」について、お話ししようと思います。